2022年 5月11日 (水) ~ 5月21日 (土)
作家は1951年北海道生まれ 1957年東洋美術学校を卒業 1985~1986仏パリに留学 国内外で広く作品を発表してきました。布を扱った立体作品による内側と外側の世界(in・out)を追求してきた現代アート作家として知られていますが、コロナが世界に蔓延する少し前から、作家の表現方法が立体から平面へと大きく変化します。作家の中で世界の崩壊への予感があったのかもしれません。コロナ禍で閉ざされた日常の中で、今日一日の仕事として画布と向き合い、自己の存在を確認するようにひたすら筆跡を残すという純粋な行為の先に生み出されるものがこの作品の発端となっています。漠然とした不安の中で次に訪れる時代を見据えようとする作家の試みが感じられる作品を是非ご高覧下さい。