五島三子男展 「The green cosmos 感応」

2023年5月10日 (水) ~ 5月 20日 (土)

作家は1949年横須賀生まれ 1972年日本大学芸術学部美術科油彩を卒業 国内外で広く作品を発表してきました。

植物を重要なテーマとして、版画、立体、写真、インスタレーション等、様々な表現方法で作品を制作しています。

「植物の実相を掘りおこす仕事」と作者が言うその精緻な作品からは、自然と自己との関係を探求し  続けてきた作者の深い眼差しが感じられます。

今回出品される平面作品については次のように語っています。

「作品の形は様々ですが、いずれも紙を使用してコラグラフとして表現しています。コラグラフという方法は、植物の葉脈などディテールを視覚化することに適しています。もう一つ私にとって重要な要素は、不定形にカットしたり手でちぎったものを、コラージュすることです。このことにより自然と向き合い、意識とは遠いフリーな形を作ることになると思っています。植物のラインやディテールを描くのでは、植物を自分に近づけてしまう。植物自体を使うことで、作品が自然と人間のどちらにも傾かない中間に位置することになると考えます。」

今回は、植物を版としたコラグラフ・コラージュをオフセットインクで処理した平面作品が、大作・小品合わせて20~22点、立体は流木・プラスチック廃棄物などによる小品5点を発表する予定です。

ご高覧頂きたくご紹介申し上げます。